土器を作っていくということ その4

今回は井戸尻考古館収蔵の土器ではなく、現在、名古屋市立博物館に展示してある土偶付き深鉢です。「深鉢のふちこさん」ですね。

縄文土器の口縁部に、全身像の土偶が付けられるものである。本資料のような土偶を付けるものは時期と分布範囲が限られ、数は多くないが、縄文前期から 中期の長野・山梨・東京といった中部山岳から関東に集中している。用途はあきらかでないが、祭祀にともなう神人共食の器とみなす説もある。縄文人の精神世界を窺わせる資料である。土偶付深鉢 文化遺産オンライン (nii.ac.jp)

縁の飾りに下の左側のように顔面がついているもの(岡谷市小尾口海戸遺跡)は多いのですが、身体まで表しているのはこの深鉢と、下右(相模原市大日野原遺跡)くらいでしょうか?

それでは、制作過程を見て行きましょう。

完成しましたね。画像では見にくいかも知れないのですが、器面には全面に縄文が施されています。お顔といい、おしりといい、とってもかわいい愛すべき土偶ちゃんです。

おまけ:物入れのふちこさんが言ってます。     「ちょっと何か入れてみて!私がしっかり見張ってるから」

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