2021年 野焼き

今年度の活動の集大成である野焼きを10月19日に行いました。前日まで空模様に一喜一憂した結果、当日は暑くもなく、寒むくもなく、風も強くなく、と三拍子そろった絶好の野焼き日和に恵まれて楽しく野焼きをして、土器を焼き上げることができました。今年は、大きな作品はありませんでしたが、それでも、井戸尻の土器やオリジナルな土器などたくさんの作品が並びました。

こんなロケーション、天気の中の野焼き、最高です
いよいよ、野焼きの始まり。焚火で燠を作り、作品を周りに熱くなるまで並べておきます
燠の中に並べられた今年の作品たち
これはほのおの中に入れる前の状態、黒いお顔にします。
2015年の画像です。このように全部の土器をほのおの中に包みます

ほのおがおさまると、焼きあがった土器が顔を出します。あの黒かった土器が、土色になって出てきます。

焼きあがったお仲間の作品。甲斐駒をバックにして記念撮影です。

コロナ禍で1年休んだのちの活動でした。コロナも気にしつつ、色々な意味での衰えも気にしつつ(正直に言います)何とか、野焼きにこぎつけて本当に良かったです。今年は、新しいお仲間が増えました。うれしかったです。井戸尻考古館や先生にもたくさん協力いただいて感謝です。何より、お仲間と一緒に協力しながら楽しく活動できたことがうれしいです。来年度は「力を抜いた全力投球」を目指そうかな。

追伸:昨日、蔦木宿道の駅より、九州の鹿児島から来た方で休憩室に置いてある複製の土器に興味のある方がいたとご連絡があり、その方とお電話でお話ししました。鹿児島から縄文の旅をして、三内丸山にも火焔土器の新潟にも行って、最後にこの中部縄文遺跡群にいらしたそうで、尖り石にも井戸尻にも行きましたと言うお話でした。その方曰く、何と言っても井戸尻が素晴らしかった、圧倒されたとおっしゃっていました。そして、蔦木宿のお風呂に入りに来たら、何と、今見てきた井戸尻の土器があると感激されたそうです。私たちの活動が、井戸尻が九州につながったなとしみじみ思い、ちょっと、胸が熱くなりました。

蔦木宿の休憩室に置かせていただいている井戸尻考古館収蔵土器の複製土器