仲間の制作の様子や作品のご紹介カテゴリーです

今年、井戸尻の土器の中でも代表的な神像筒形土器を作っているのはホソピーです。見本は先生が作ったレプリカです。この神像筒形土器については、ちょっと古いですがこんなサイトを見つけました。

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ミヤミヤ:今年の土器に選んだのは?

ホソピー:この土器を作るのは、体力と気力がいるから元気なうちに挑戦しようと。来年できるかわからないし。

ミヤミヤ:作っていてどうですか、たいへん?

ホソピー:たいへん!だけど、充実!

とにかく、ひたすら筒形に、広がらないように、すぼまらないように粘土を積み上げ(これが難しそうでした)高さを立ち上げたら、人の肩のような球体とその間にマント(のようなもの)をつけ、その上方に楕円のふくらみ、と息をぬく暇もないようです。それが終われば縁につく眼を表わす突起物をつけて、全面に施された模様に取りかかるわけです。いやあー、何とも根気のいる作業で、一度は作ってみたい土器ではありますが、”明日があるさ”的な安易な逃げに入ったミヤミヤでした。脱帽!!

土器つくりの様子をご紹介します

6月から10月まで(原則)の毎週火曜日と水曜日に富士見町の「ゆとりろ」という施設を借りて、制作しています。週二回、先生が来てくれますので、会員は都合に合わせて参加しています。

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制作する土器は、井戸尻考古館の土器が多いのですが、気に入っている日本全国の縄文土器を探してきて図版と先生のアドバイスで作ってみたり、土偶だったり、時代は下って埴輪だったり、多種多様、作ってみたいものに挑戦しています。また、インテリアとして使えるものを縄文風(?)にアレンジしたアイディア作品もあります。どの作品も使用粘土は地元の粘土質の土と河原から集めてきた砂を混ぜて手作りしたものを使います。他のものは混ぜませんので、縄文人が使っていたのと同じ粘土だと言えます。

 

今年の土器、まずは3点です

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こんもりした丸い形の胴に両把手と盛り上がりがかわいらしく付いています。模様も繊細に入っていて作者の几帳面さが表れている土器です。

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縁に4本の爬虫類の頭のような突起物が出ています。縁の処理の仕方、線の入れ方、突起物の付け方とどれをとっても美しく整った土器です。底は抜けていて、元は蒸し器型の土器だったと思われます。

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胴部に付いた雲のような突起物が面白いです。大胆な作り方をする作者だったのではないかと想像できます。

今年はとりあえず、この3点をお借りしています。その他に、神像土器、昨年作った土器のリベンジ、飼っている犬の埴輪とそれぞれ思い思いに作り始めています。1年ぶりの粘土の感触を楽しみながら。