土器を作っていくということ その1

ブログ担当者のあれやこれやで、6月以来3か月ぶりの更新になってしまいました。9月の半ばにもなれば、お仲間の中には、2点目3点目に着手している方もいます。そこでお仲間の制作過程を振り返って見たいと思います。

初めに紹介するのは、今年考古館からお借りした土器の一つです。

素文内湾口縁深鉢(井戸尻Ⅰ式) 井戸尻遺跡4号住居址出土

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素文で内湾する口縁には、尖峰状の突起が一つつけられている。尖峰状の突起には環形や三叉文がしるされ、円い穴は深くくぼんでいる。口縁の下には傘状の凸帯がめぐり、そこから凸線が、あるものは垂れ下がるように、あるものは「し」の字を描くようにつけられている。胴部の地文は半截竹管による条線や縄文がつけられている。器形・文様ともにこの時期に特徴的な煮炊き用の土器。

土器の説明は、井戸尻考古館学芸員の平澤さんにお願いしました。それでは、この土器の制作をしたお仲間の足跡をたどってみましょう。

左IMさんは3回目、右TKさんは1回目です。この土器の形の特徴は下部のくびれ方、二人ともピッとよくできています。(6/13)

THさんも上まで積みあがりました。IMさんは一歩進んで模様を入れ始めています(6/19,20)

模様を入れ始めると”目の色が変わる”?一つ一つの模様を追っていくのは時間がかかります。でも、楽しいものです。6月終わりころから7月いっぱいかかっていたでしょうか?

7月25日に完成した「素文内湾口縁深鉢」高さも、40cm以上あるので大作です。お疲れ様😁

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