4週目の活動記録、火曜日は?

4週目に入って、色々な作品が出来上がってきました。

左:内円外方浅鉢、中:台付き鉢、右:時代は変わって銅鐸、と出来上がってますね

1週間おいておくと何と、土に隠れていた種から、こんなかわいい芽が出てくるのです。愛おしくなりますね。

そろそろ、みなさんのってきましたよ!

3週目に入りました。もうすでに作品を作り上げた人もいれば、今日から始めた人もいます。まず、前回、お約束した牛さん埴輪のご紹介。表面からも裏面からも、かわいいの一言です。

どうですか、かわいいでしょ❓

左から右になる。上はまだ隠されている。何かな?

左は壺かな?? 右は神像土器を作っている仲間です

同じ土器を作っている二人の懇談です。ああだ、こうだ。

追伸:癒しのりゅうちゃん

活動2週目

この2週間で、4回制作した人もいれば、1,2回の人もいますので、進捗状況はまちまちです。

それでも埴輪工房では、着々と馬たちが誕生しています。左下は牛です。すでに完成しているのですが、次回、完成した牛さんをアップしたいと思います。お楽しみに。

この二つは何でしょう???お楽しみに。

今年の制作土器と土偶

今年は、3点の土器を考古館からお借りすることになっていて、今、学芸員の方に説明文をお願いしています。

曽利遺跡出土の香炉型土器
九兵衛尾根遺跡出土の区画文土器

今のところ、この2点をお借りしていて制作中です。土偶を作っている方もいます。

中ッ原遺跡出土の仮面土偶、国宝です

土器も土偶も縄文人の制作物が残っている不思議を感じつつ作っています。国宝や重要文化財に指定されているか否かは問題ではありません。先日、考古館の小松館長に収蔵庫を見せていただきながらお話をうかがいました。収蔵庫には、形になった土器だけではなく、復元途中の土器や土器片、石器なども整理されて並べられています。いわば、考古館の舞台裏でしょうか。縄文人がどうしてこのような形、模様を作ったのかな、と自分なりに考えながら土器と向き合ってくださいとおっしゃってました。土器土偶との対話、それが至福の時です。

秋の訪れとともに

6月から制作活動に励んできたほのおの会のメンバーも、考古館からお借りした土器をつくり上げて9月に入り、ちょっと使えるオリジナル作品作りを楽しんでいます。

イノシシは来年の干支です。毎年、作りためて十二支が勢ぞろいしている仲間もいます。イノシシの表情もかわいいです。

縄文風人面が付いた水盤。中に亀の花立を付けてちょっと一工夫。

お皿全体がイノシシになっています。尻尾もついて楽しいです。

埴輪の家。中に植木鉢を入れて、植物が窓や屋根の上からのびのびと成長してけるようになってます。そうなったときが楽しみですね。

9月になって新しくお仲間になった方の作品。2日来て、それぞれの日に一つずつ完成させました。埴輪で輪積みを練習して、土器を作りました。この形の土器は実際にありますが、模様の縄文はオリジナルで入れています。プランターカバーにするそうです。

もちろん、いまだに土器の模様入れに四苦八苦している者もいますが‥‥。

そんなこんなで、いよいよ9日には制作の集大成、野焼きです。天気になあれ。

視線の先に‥‥

土器や埴輪などを制作中のみんなの顔、素晴らしいなといつも思います。カメラで一瞬を写し出してみると、まなざしの先にあるものを真剣にとらえようとしている。そんな瞬間が自分にもあることが誇らしく思えることがあるのです。

おまけ:細かい仕事パート2

もう一つ作ってみた、透かし彫り。どうも、うまくは‥‥??

細かな仕事 土器作り

今回は、付属品をつくるとき、模様を入れるときの細かな仕事をご紹介します。どんなに大きな土器をつくるときも細かな手仕事は必要になり、そのような作業をするたびに、縄文時代に生きた人たちの繊細さ、器用さが伝わってきます。

香炉形土器の上に着く生き物(のづち?)を作っています。Wをつなげたような模様。よく出てくる模様のパターンです。

隆線文は細い粘土ひもを貼り付けます。細い粘土ひもを切らないで作るのも難しいものです。

半裁竹管で描く模様です。模様にあった竹管は手作りします。粘土が柔らかいと竹に粘土がすぐ詰まってしまい、固いと力を入れてもうまく線が引けないという厄介な模様ではあります。

水煙土器の頭部分は太い竹管で描いていきます。

なぜ、土器はタオルの着物を着ているのか??

週1,2回の活動なのであの大きな水煙土器などは、作り上げるのに2か月以上がかかります。その間、粘土が乾燥してしまっては模様も入れられなくなりますので、制作中は乾かさないように神経を使います。濡れタオルを巻いて、霧吹きで水分を補給しながら進めていきます。逆に、次の週までは濡れタオルははずし、ビニールをかけただけで保管しておかないと、タオルの水分が粘土に浸透してきて、崩れてしまうという結果になることもあり、泣いた仲間もいます。

縄文時代は、たぶん、一挙に作り上げたのでしょうが、粘土の具合によっては、どんどん積み上げて崩れてしまうこともありますから、特に大きな土器などは絶妙なタイミングで作り上げたのであろうと思われます。やはり、職人芸でしょうか?

おまけの癒し

何ができるかな? 答えは‥‥

前々回の「何ができるかな?」の答えです。まず、ラグビーボールのようなものは‥‥

かわいいイノシシの土鈴になりました。ベンガラで赤くお化粧しています。

キノコの形をした球状の物は‥‥

前後に口が開いて‥‥

飾りがついて、香炉形の土器になりました。

面白い作り方をするものですね。この土器をお借りすることはできなかったので考古館の館長が丁寧に何枚も各方面から写真を撮ってくれて、それを見ながら作っていました。本物が目の前にあるのと違って平面の物を頭の中で立体的に変えながら作っていくのはなかなか難しい作業です。とても、よくできていると感心しました。

おまけ

これは何かというと‥‥‥

縄文の耳飾りです。大型のピアスですね。まねて作ってみましたが、縄文時代の人のようにきれいにはできなかった。何個か挑戦してみたいと思っています。

耳飾り豆知識

縄文時代全般を通して装飾品の中でも、耳飾りはたくさん出土していますが、後半期から晩期にかけての北関東では質、数ともに他を圧倒していて、特に群馬県茅野遺跡では調査部分だけで577点もの耳飾りが出土しているそうです。耳たぶに穴をあけて、小さいものからだんだんと大きなものをはめ込んでいったのでしょう。縄文時代を生きていた人のおしゃれ感には脱帽です。

 

何ができるかな???

今回は、何を作っているのだろう?と、不思議に思うもの特集です。このようにして作るのかとちょっと、感心するものです。

手の中で、細かい模様を入れて作っているものは何でしょうか?

この、香炉の上についているちょっと意味不明の生き物です。上に3匹、奥に香炉を覗き込むように1匹ついています。この香炉形土器は確かに富士見町で出土したのですが、今はこの町にはないものです。縄文人も一つ一つ手作りしたのですね。

そして、作り途中の下の二つ、何になるかわかりますか?

手始めはこれです。中は空洞で、キノコのような形です。

次は、これ。やはり中が空洞のラクビーボールのような形

はてさて、何ができるのかお楽しみに。進行具合は追ってお知らせします。

追伸:ちょっと癒しの縄文顔

 

土器制作 道具に注目

今回は土器作りでよく使う道具をご紹介します。

竹を割って作る竹管です。筋を付けるのに使います。二本の線が引かれた断面は中央部が高いかまぼこ状になります。文様によく使われ、幅も多種で、その都度手作りが可能です。

竹串でも線を引いていくことができます。上下と横の線は半切竹管を使って描いた線です。

ちょっと小さくてわかりにくいのですが、縄を転がして縄文を付けています。縄の太さ、より方など多彩です。

杉板で表面をしめています。輪積みで積んだ粘土(下の画像を参照)をならすとき、この杉板が重宝します。

道具ではないのですが、作ったさくひんに彩色を施しています。ベンガラと白色土、どちらも自然素材の色彩です。

おまけ

お題が粘土  粘土とかけて日本の政策 と解く

その心は よく練って作り上げてほしいものです。