野焼き 2016 

11日は曇り空でしたが、雨の心配はなく強い日差しもなく野焼き日和でした。6月から作ってきた作品の最後の仕上げです。どうか、壊れないで焼きあがりますように。

それでは、順を追って、野焼きの様子をご案内します。

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この広々としたところは井戸尻公園の一角で、来週の日曜日には、収穫祭が開かれます。今年は作品が多いので2か所に分けて焼くことになりました。たき火の回りに作品を並べて遠火で温めていきます。

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たき火で作った熾きを広げてその上に作品を並べます。土器類と埴輪などの比較的丈の高いものとに分けて焼きます。神像土器も埴輪群の仲間に入って焼かれます。

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作品の間に細い材木を入れていき、黒くなってくるまでいぶします。作品が煤で黒くなったら、一気に材木を作品の回りや間に積んでいき、炎で完全に包まれるようにします。この作業がたいへんです。風の様子を見ながら火にあおられないように気を付けて材木を入れていきますが、時々、髪の毛がチリチリになったりします。注意のいる作業です。

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火がすごい勢いで燃え上がり、作品全部を包み込みます。そして、この火が収まると中から焼きあがった作品が顔を見せる、わくわく感一杯の時です。

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焼きあがった作品の記念撮影。大自然をバックに、縄文人も同じように自然のなかで土器を作り、こんなロケーションの中で土器を焼いていたのかな、などと5000年前に思いを馳せる至福の時でした。どの作品も壊れることなく焼き上がり、先生や一緒に野焼きをした仲間に感謝です。

因みに、2014年の野焼きの様子をYouTubeにアップしたものがあります。ご覧ください。

「野焼き 2016 」への2件のフィードバック

  1. 野焼きの場所のロケーションの素晴らしさは何!
    焼き上がった作品のクオリティーの高さは何!

    1. いつも、見ていただいてありがとうございます。9時ころから火を焚いて、焼き上がりは12時過ぎ、お昼を食べている間に火も落ち着いて、作品を手で持てるようになります。焼かれた土器は炎の加減でいろいろな顔をして出てきますが、もし、黒い煤が気になるようなら、再度、炎の中に入れると煤が燃えて、黒さが消えたりします。しかし、窯で焼くのと違って焼き色が均一にはならないところがまた面白いものです。

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