はすのかたく取り

ご無沙汰しているうちに、ここ富士見ではすっかり秋も深まってきました。散歩をしていると、木々の葉は少しずつ色づき、ヤマグリがたくさん落ちています。とげに囲まれた栗の実は、林の中の動物が割って食べているようで、きれいにイガを割って実を出しているようです。痛くないのかな?

そんな秋の一日、昨日ははすのかたく取りを行いました。秋晴れの気持ちの良い日でした。

はすのかたくとは、にょきにょきと葉の間に出ているものです。

それを‥‥‥

はす田の中に胴長靴を履いて入り、取ってきました(結構過酷!足が抜けないとか、ころんじゃうとか)

何に使うのか?お楽しみに。穴の中から顔を出しているもの、それこそがはすの実です。まだ青く、柔らかいうちは食べられますが、この季節だと固くなっているものが多いですね。

はすの茎にはかたくにあいた穴の数だけ穴が開いていて、それは、地下の蓮根にまでつながっています。蓮根の穴はそこから始まっているのですね。葉にも穴が開いています。葉の中心部に穴をあけて茎をストロー代わりにお酒を飲む、像鼻杯と言われ、ハスの香りがうつったお酒が絶品です。葉は乾燥して近年、人気のはすの葉茶もできます。また、茎から出る微かな繊維で糸を作っている方もいるようです。はすは、お釈迦様の台座を仰せつかっている植物だけに、利用価値の高い高貴な植物なのですね。

お仲間と一緒に和気あいあいと久しぶりの野外活動をして、高校生(?)の修学旅行のように記念撮影をして、楽しい時間でした。

追伸:こんなサイトを見つけました。はすのことが詳しく出てます。

「ハスの花の中ってどんな感じ? 不思議な花托や雄しべや雌しべ」https://pino330.com/archives/6764

現在 過去 未来

富士見町の友好都市である多摩市で、7月15日から29日まで、市役所ロビーにおいて富士見町及び、井戸尻遺跡群のPR展示が行われました。

地元の方の作った復元土器を展示したいという、多摩市の要望を受けて、考古館からほのおの会にお話があり、水煙渦巻き文土器と始祖女神像をお貸しすることになりました。

ここに展示されたものは、二人のお仲間が作ったものですが、水煙渦巻き文土器を作られた方は他界されていて、ご主人からお預かりしてあった土器の中の1点を今回、お貸ししました。5000年ほど前にこの地に住んでいた縄文時代の人の作品が、現代の方に、その方は亡くなられていても、受け継がれていると言ことです。

この方の活動の記録、この水煙渦巻き文土器を作っている姿がほのおの会の画像に残っていました。

この年は水煙紋土器が大流行で、この机だけでも、制作中のものが4点ほど並んでいます。2009年の記録です。この方の作品が市役所のロビーを訪れた方々の目に触れて、縄文に想いを馳せることの一助になったとすれば、この方の思いはつながっているのでしょうね。

そして、未来へ、この子たちが大人になるまで、この井戸尻の風景が平和な時を刻んでいくことを切に願います。

コロナ禍の中で

一昨年は、コロナ禍の中、活動を休止しました。昨年は、ソーシャルディスタンスに配慮しつつ、時短で活動し、野焼きにこぎつけました。今年もコロナ感染拡大に配慮しつつ活動しています。そんな全体の様子をご覧ください。

粘土を積み上げていく時、模様を入れていく時、皆、寡黙になります。”もくもく”と仕上げていきます。作品との格闘は楽しい時間です、おしゃべりがなくても。

追伸:「おかお お顔 Okao」の続きです

上は遮光器土偶の”お顔”、下は埴輪の女の子が”かくまき”をかぶっている風情の”お顔”です。つぶらな瞳、被り物、何ともGoodなマッチングですね。このように作品に濡れタオルをかけるのは、前にもお話ししましたが、乾燥を防ぐためです。

久しぶりに観蓮会が開かれました。

観光協会主催の観蓮会が開催されたのは2019年以来と言うことになります。

大賀蓮は、井戸尻史跡公園の池に咲くハスの中では、最初に見ごろを迎えます。しかし、朝の早い時間にしか見事な開花は見られません。朝7時、たくさんの来園者の方が魅せられていたようです。

その観蓮会に協賛して、井戸尻応援団の軽トラ市も開かれました。地元の方たちの手作りグッズや、ほのおの会の仲間が作った土器も並べられています。新鮮野菜も売られているのです。

井戸尻を応援する地元の方たちの手作り品、どれもかわいいです。

追伸:癒しのハナちゃん

お顔 おかお Okao

土器作りサークルであるほのおの会ではありますが、個性豊かにいろいろなものを作っているというお話は以前していたと思います。今年も、土器土偶だけでなく、埴輪やオリジナル作品に挑戦している仲間もいます。その中で、今回は「かお」に注目したいと思います。

これは、ご存知「トトロ」 どうです、この可愛さ♡

これは埴輪の顔、進行形の顔 なのです。そして、完成の顔

お目目が二つとも、ぱっちり、すっきりあきました。美人系のおかおです。

つぶらな瞳と言えば、この埴輪馬の目!

これこれ、シーサーの「あ、うん」のご夫婦目。「悪いことは見過ごさないぞ

という、決意が見て取れませんか?

と、言うように、作り手が個性的なら、作品も個性的、の一言に尽きますね

4週目、水曜日の活動記録

熱気あふれる、土器、埴輪工房です。

右が左になる、その後はトトロになる。

制作途中。左はゴブレット風土器 右は?? 何になるかお楽しみに

暑い日でした。29日は原村のアメダスが33.1℃の観測史上最高気温を観測した日です。皆さん、「暑いな」が合言葉でした。ゆとりろは木に囲まれていて、涼しい施設ですが、それでも、6月なのに扇風機が登場しました(例年は8月です)梅雨明けも早い分、暑くなるのも早くなった年なのでしょうか。その上、皆の熱気、暑いはずです。

4週目の活動記録、火曜日は?

4週目に入って、色々な作品が出来上がってきました。

左:内円外方浅鉢、中:台付き鉢、右:時代は変わって銅鐸、と出来上がってますね

1週間おいておくと何と、土に隠れていた種から、こんなかわいい芽が出てくるのです。愛おしくなりますね。

そろそろ、みなさんのってきましたよ!

3週目に入りました。もうすでに作品を作り上げた人もいれば、今日から始めた人もいます。まず、前回、お約束した牛さん埴輪のご紹介。表面からも裏面からも、かわいいの一言です。

どうですか、かわいいでしょ❓

左から右になる。上はまだ隠されている。何かな?

左は壺かな?? 右は神像土器を作っている仲間です

同じ土器を作っている二人の懇談です。ああだ、こうだ。

追伸:癒しのりゅうちゃん

活動2週目

この2週間で、4回制作した人もいれば、1,2回の人もいますので、進捗状況はまちまちです。

それでも埴輪工房では、着々と馬たちが誕生しています。左下は牛です。すでに完成しているのですが、次回、完成した牛さんをアップしたいと思います。お楽しみに。

この二つは何でしょう???お楽しみに。

2022年度の活動開始

長く厳しい冬が終わり、桜の季節も通り抜け、若葉の季節も絶好調の5月終わりに研修会と言う形で、今年度の活動を始動いたしました。

例年、考古館見学がメインでしたが、今回は館長の小松氏に講演をお願いし、井戸尻遺跡群についての知識を深めました。この富士見町には縄文時代前期から後期までの遺跡が点在しますが、それぞれの時代、それぞれの遺跡では特徴のある土器が出土しています。石器に関しては、矢じりのような狩猟に使うものは少なく、棒につけて土を耕す石斧や刈り取るために使う石の包丁のような石器が多く出土しています。そのことによって、ある程度の農耕生活があったのではないかと言う「縄文農耕論」が生まれました。縄文人の生活を想像するロマンが広がりました。

そして、6月に入り2週目の7日、8日から制作活動を開始しました。それぞれの場所を確保して、密にならないように配慮しながら、土器作りのスタートです。

ここは”埴輪職人”を目指す3人です。先生曰く、埴輪は粘土の輪積みの練習に最適だそうです。

手前はコップのような小さな鉢ですが、全面にきれいな区画文が入れられている精巧な土器、九兵衛尾根遺跡出土です。奥は下半分を欠いていますが、かわいい渦巻きが施文されている鉢、貉沢遺跡からの出土です。

神像土器のレプリカ。奥には内円外方形浅鉢。神像土器を作るのはかなりのエネルギーを必要とします。昨年、この神像土器を作る動画がYoutubeで配信されています。神像筒形土器つくり・井戸尻応援団 – YouTube 制作開始から野焼きでの完成までを追ったきれいな動画です。ぜひ、ご覧ください。

今年も、よろしくお願いします。