土器制作中」カテゴリーアーカイブ

コロナ禍の中で

一昨年は、コロナ禍の中、活動を休止しました。昨年は、ソーシャルディスタンスに配慮しつつ、時短で活動し、野焼きにこぎつけました。今年もコロナ感染拡大に配慮しつつ活動しています。そんな全体の様子をご覧ください。

粘土を積み上げていく時、模様を入れていく時、皆、寡黙になります。”もくもく”と仕上げていきます。作品との格闘は楽しい時間です、おしゃべりがなくても。

追伸:「おかお お顔 Okao」の続きです

上は遮光器土偶の”お顔”、下は埴輪の女の子が”かくまき”をかぶっている風情の”お顔”です。つぶらな瞳、被り物、何ともGoodなマッチングですね。このように作品に濡れタオルをかけるのは、前にもお話ししましたが、乾燥を防ぐためです。

お顔 おかお Okao

土器作りサークルであるほのおの会ではありますが、個性豊かにいろいろなものを作っているというお話は以前していたと思います。今年も、土器土偶だけでなく、埴輪やオリジナル作品に挑戦している仲間もいます。その中で、今回は「かお」に注目したいと思います。

これは、ご存知「トトロ」 どうです、この可愛さ♡

これは埴輪の顔、進行形の顔 なのです。そして、完成の顔

お目目が二つとも、ぱっちり、すっきりあきました。美人系のおかおです。

つぶらな瞳と言えば、この埴輪馬の目!

これこれ、シーサーの「あ、うん」のご夫婦目。「悪いことは見過ごさないぞ

という、決意が見て取れませんか?

と、言うように、作り手が個性的なら、作品も個性的、の一言に尽きますね

4週目、水曜日の活動記録

熱気あふれる、土器、埴輪工房です。

右が左になる、その後はトトロになる。

制作途中。左はゴブレット風土器 右は?? 何になるかお楽しみに

暑い日でした。29日は原村のアメダスが33.1℃の観測史上最高気温を観測した日です。皆さん、「暑いな」が合言葉でした。ゆとりろは木に囲まれていて、涼しい施設ですが、それでも、6月なのに扇風機が登場しました(例年は8月です)梅雨明けも早い分、暑くなるのも早くなった年なのでしょうか。その上、皆の熱気、暑いはずです。

4週目の活動記録、火曜日は?

4週目に入って、色々な作品が出来上がってきました。

左:内円外方浅鉢、中:台付き鉢、右:時代は変わって銅鐸、と出来上がってますね

1週間おいておくと何と、土に隠れていた種から、こんなかわいい芽が出てくるのです。愛おしくなりますね。

そろそろ、みなさんのってきましたよ!

3週目に入りました。もうすでに作品を作り上げた人もいれば、今日から始めた人もいます。まず、前回、お約束した牛さん埴輪のご紹介。表面からも裏面からも、かわいいの一言です。

どうですか、かわいいでしょ❓

左から右になる。上はまだ隠されている。何かな?

左は壺かな?? 右は神像土器を作っている仲間です

同じ土器を作っている二人の懇談です。ああだ、こうだ。

追伸:癒しのりゅうちゃん

活動2週目

この2週間で、4回制作した人もいれば、1,2回の人もいますので、進捗状況はまちまちです。

それでも埴輪工房では、着々と馬たちが誕生しています。左下は牛です。すでに完成しているのですが、次回、完成した牛さんをアップしたいと思います。お楽しみに。

この二つは何でしょう???お楽しみに。

今年の制作土器と土偶

今年は、3点の土器を考古館からお借りすることになっていて、今、学芸員の方に説明文をお願いしています。

曽利遺跡出土の香炉型土器
九兵衛尾根遺跡出土の区画文土器

今のところ、この2点をお借りしていて制作中です。土偶を作っている方もいます。

中ッ原遺跡出土の仮面土偶、国宝です

土器も土偶も縄文人の制作物が残っている不思議を感じつつ作っています。国宝や重要文化財に指定されているか否かは問題ではありません。先日、考古館の小松館長に収蔵庫を見せていただきながらお話をうかがいました。収蔵庫には、形になった土器だけではなく、復元途中の土器や土器片、石器なども整理されて並べられています。いわば、考古館の舞台裏でしょうか。縄文人がどうしてこのような形、模様を作ったのかな、と自分なりに考えながら土器と向き合ってくださいとおっしゃってました。土器土偶との対話、それが至福の時です。

秋の訪れとともに

6月から制作活動に励んできたほのおの会のメンバーも、考古館からお借りした土器をつくり上げて9月に入り、ちょっと使えるオリジナル作品作りを楽しんでいます。

イノシシは来年の干支です。毎年、作りためて十二支が勢ぞろいしている仲間もいます。イノシシの表情もかわいいです。

縄文風人面が付いた水盤。中に亀の花立を付けてちょっと一工夫。

お皿全体がイノシシになっています。尻尾もついて楽しいです。

埴輪の家。中に植木鉢を入れて、植物が窓や屋根の上からのびのびと成長してけるようになってます。そうなったときが楽しみですね。

9月になって新しくお仲間になった方の作品。2日来て、それぞれの日に一つずつ完成させました。埴輪で輪積みを練習して、土器を作りました。この形の土器は実際にありますが、模様の縄文はオリジナルで入れています。プランターカバーにするそうです。

もちろん、いまだに土器の模様入れに四苦八苦している者もいますが‥‥。

そんなこんなで、いよいよ9日には制作の集大成、野焼きです。天気になあれ。

視線の先に‥‥

土器や埴輪などを制作中のみんなの顔、素晴らしいなといつも思います。カメラで一瞬を写し出してみると、まなざしの先にあるものを真剣にとらえようとしている。そんな瞬間が自分にもあることが誇らしく思えることがあるのです。

おまけ:細かい仕事パート2

もう一つ作ってみた、透かし彫り。どうも、うまくは‥‥??

細かな仕事 土器作り

今回は、付属品をつくるとき、模様を入れるときの細かな仕事をご紹介します。どんなに大きな土器をつくるときも細かな手仕事は必要になり、そのような作業をするたびに、縄文時代に生きた人たちの繊細さ、器用さが伝わってきます。

香炉形土器の上に着く生き物(のづち?)を作っています。Wをつなげたような模様。よく出てくる模様のパターンです。

隆線文は細い粘土ひもを貼り付けます。細い粘土ひもを切らないで作るのも難しいものです。

半裁竹管で描く模様です。模様にあった竹管は手作りします。粘土が柔らかいと竹に粘土がすぐ詰まってしまい、固いと力を入れてもうまく線が引けないという厄介な模様ではあります。

水煙土器の頭部分は太い竹管で描いていきます。

なぜ、土器はタオルの着物を着ているのか??

週1,2回の活動なのであの大きな水煙土器などは、作り上げるのに2か月以上がかかります。その間、粘土が乾燥してしまっては模様も入れられなくなりますので、制作中は乾かさないように神経を使います。濡れタオルを巻いて、霧吹きで水分を補給しながら進めていきます。逆に、次の週までは濡れタオルははずし、ビニールをかけただけで保管しておかないと、タオルの水分が粘土に浸透してきて、崩れてしまうという結果になることもあり、泣いた仲間もいます。

縄文時代は、たぶん、一挙に作り上げたのでしょうが、粘土の具合によっては、どんどん積み上げて崩れてしまうこともありますから、特に大きな土器などは絶妙なタイミングで作り上げたのであろうと思われます。やはり、職人芸でしょうか?

おまけの癒し