ほのおの会勉強会

ほのおの会では、毎年、制作を開始する前の5月下旬に今年の制作意欲に火をつけるべく、井戸尻考古館を訪れます。お借りできる土器であれば貸し出しをお願いし、先日のブログで書いた4点をお借りすることになりました。

今年は、その際に小松館長にお話を聞く機会を先生の計らいで持つことができ、普段はなかなか見られない”土器片”を見せていただきました。

富士見町の縄文時代の遺跡は中期中葉が最も多いのですが、その前後の遺跡もあるということで、その、時代の違う遺跡から掘り出された土器片を分類して比べて説明してくださいました。

新しい時代になるほど薄くなっていくのがよくわかりましたが、共通して言えるのは、どの土器も(どの土器片も)裏側をとても丁寧に仕上げているということです。井戸尻の土器は表面の模様に過剰といえるほど手を加えていて、今までそれだけに目を取られていたように思いますが、これらを作った人々はきっと、土器作りの最後の最後まで手を抜かなかったのだなとつくづく、感心した次第です。そのことを教えていただいて、その後館内を見学してみると、見慣れた土器もまた違うように光を放って見えるから不思議です。

午後には、先生に土に混ぜる砂の大きさにより、器肌の滑らかさが違ってくること、粘土を※水簸(すいひ)する方法など粘土のことについてお話を伺いました。

次の日は前々館長の小林公明氏に八ヶ岳南麓に展開する縄文遺跡のお話を聞きました。北杜市、富士見町、原村、茅野市にまたがる縄文遺跡群は国内でも稀有の地域だったのではないでしょうか。

年度初めに研修を積んで、意欲満々で土器づくりに励んでいます。

※水簸とは‥土粒子大きさによって水中での沈降速度異なるのを利用して,大きさの違う土粒子群に分け操作陶土細粉粗粉分けたり,砂金採集する場合などに用いる(三省堂 大辞林より)

おまけ:トロロブームはまだまだ続く。トトロって女の子?

 

2018年の活動が始まってます

昨年7月から、姿をくらまして(?)いたこのブログでしたが、復活いたしました。今年、考古館からお借りする土器は今のところ4点です。

吊り手形土器 居平遺跡

吊り手形でシンプルな模様がとてもモダンな土器です。多肉植物など入れたら素敵でしょう。

深鉢 籠畑遺跡

小さいながら、形といい模様といい、たいへん細やかに作られた土器です。模様は半裁竹管などで全面に施されています。

人面深鉢 下原遺跡

これは、(多分)大きな深鉢の縁に着いていたと思われる人面を復元したものです。

有名な「水煙土器」です。これは長野県の県宝なので本物はとてもお借りできませんので、レプリカをお借りしてます。いつも、人気の高い土器ですが、作るのにはエネルギーがいります。

6月から、活動開始。すでに一つ作り上げている人もいますが、模様にてこずっているものもいます。

今年も、頭の柔軟さと目利き耳利き能力を鍛えつつ、活動の報告や土器のこと、縄文のことを書いていけたらと思っています。

 

 

孤独 仲間 連帯感 ほのおの会

今年のほのおの会も、活動開始から1か月が過ぎ、そろそろ、作品ができている仲間もいます。普段、作品を作って行く過程は孤独です。土器と向き合って形を読み取り、模様を読み取りつつ仕上げていきます。誰も手伝ってはくれません(先生は別です。先生の魔法の手はしばしば、我々を助けてくれますが)

でも、それだけでは行き詰ってしまいます。そこで、仲間との語らい、それが気分転換になっています。土器の事、時事解説、町の事、自分の事などなど。

土器については「ここはどうする?どうやった?」とか、「いいじゃない、良くなった」とか、「ここから見るとちょっと右が‥」とか、「この土器すごいね」とかいろいろな話題で盛り上がります。

仲間たちがいるから、貴重な至福の時が生まれます。

2017年 ほのおの会の活動が始まりました

今年も6月から土器つくりサークルほのおの会の活動が始まりました。

5月の終わりに井戸尻考古館に行って今年お借りする土器を決めました。

上から、坂上土偶のレプリカ(国重要文化財)、香炉型土器(九兵衛尾根)、有孔鍔付き土器(井戸尻)、深鉢土器(曽利)、土器(机原)。

もう一つ、一昨年も借りて昨年も作った土器で、非常に繊細な模様のこの土器

制作風景ですが、みんな、熱が入っています。

縄を転がして縄文模様を描いたり、半切竹管で模様を入れたりと、熱心に制作しています。また、今年度の活動をお知らせしていきます。お楽しみに。

追伸:4月には顔合わせて、山梨県武川町の萬休院というお寺にお花見に出かけました。散り始めていましたが鳳凰三山をバックにした桜はきれいでした。

野焼き 2016 

11日は曇り空でしたが、雨の心配はなく強い日差しもなく野焼き日和でした。6月から作ってきた作品の最後の仕上げです。どうか、壊れないで焼きあがりますように。

それでは、順を追って、野焼きの様子をご案内します。

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この広々としたところは井戸尻公園の一角で、来週の日曜日には、収穫祭が開かれます。今年は作品が多いので2か所に分けて焼くことになりました。たき火の回りに作品を並べて遠火で温めていきます。

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たき火で作った熾きを広げてその上に作品を並べます。土器類と埴輪などの比較的丈の高いものとに分けて焼きます。神像土器も埴輪群の仲間に入って焼かれます。

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作品の間に細い材木を入れていき、黒くなってくるまでいぶします。作品が煤で黒くなったら、一気に材木を作品の回りや間に積んでいき、炎で完全に包まれるようにします。この作業がたいへんです。風の様子を見ながら火にあおられないように気を付けて材木を入れていきますが、時々、髪の毛がチリチリになったりします。注意のいる作業です。

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火がすごい勢いで燃え上がり、作品全部を包み込みます。そして、この火が収まると中から焼きあがった作品が顔を見せる、わくわく感一杯の時です。

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焼きあがった作品の記念撮影。大自然をバックに、縄文人も同じように自然のなかで土器を作り、こんなロケーションの中で土器を焼いていたのかな、などと5000年前に思いを馳せる至福の時でした。どの作品も壊れることなく焼き上がり、先生や一緒に野焼きをした仲間に感謝です。

因みに、2014年の野焼きの様子をYouTubeにアップしたものがあります。ご覧ください。

土器つくりの様子をご紹介します

6月から10月まで(原則)の毎週火曜日と水曜日に富士見町の「ゆとりろ」という施設を借りて、制作しています。週二回、先生が来てくれますので、会員は都合に合わせて参加しています。

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制作する土器は、井戸尻考古館の土器が多いのですが、気に入っている日本全国の縄文土器を探してきて図版と先生のアドバイスで作ってみたり、土偶だったり、時代は下って埴輪だったり、多種多様、作ってみたいものに挑戦しています。また、インテリアとして使えるものを縄文風(?)にアレンジしたアイディア作品もあります。どの作品も使用粘土は地元の粘土質の土と河原から集めてきた砂を混ぜて手作りしたものを使います。他のものは混ぜませんので、縄文人が使っていたのと同じ粘土だと言えます。

 

ほのおの会を紹介します

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野焼きの風景1

長野県の中東部、山梨県に接する富士見町は井戸尻遺跡、藤内遺跡をはじめ多くの縄文遺跡が発掘されています。5千年ほど前には、確かに縄文人が住んでいたという痕跡が残るこの地で、20年ほど前から町内の有志は地元の土と砂で粘土を作り、縄文人に習って土器を作るサークルを始めました。その活動を紹介するブログです。縄文時代と接する楽しさを満喫している我々の活動をご覧ください。