月別アーカイブ: 10月 2023

2023 井戸尻考古館収穫祭

2023年の井戸尻考古館収穫祭は、この快晴の中、盛大にそして、新しい趣向を凝らして行われました。

ほのおの会ブースです。メンバー手作り、ニューフェースの看板が人目を惹きます。人気物のドライなはすの花托や創作土器を並べました、今年はたくさんのオリジナルな土器があり、来場者の方々に、たいへん、好評でした。

”くく舞”です。今年は、太鼓演奏のもと、活動的な縄文踊りになりました。縄文時代にも、お祭りにはこんな、パフォーマンスがあったのではと思わせる、”ノリノリダンス”でした。

来年も、こんなきれいな日に、こんな素晴らしい場所で、こんな素敵な時間が過ごせることを願ってます。

追伸:特別出演

これも、ほのおの会手製の顔出しパネル。左「半人半蛙有孔鍔付土器」右「始祖女神像(坂上土偶)」

野焼き 2023年10月10日

今年も、作品作りの集大成、野焼きを行いました。大きな作品、小さな作品、真似した作品、オリジナルな作品と様々ですが、作った人の精魂込めた作品が一堂に会して、炎の中で焼かれます。そして、縄文時代の幕開けを飾ったように、土としての組成が変わり、水にも負けず、火にも負けず、煮炊きに使えるものに変化するのです。それでは、工程をご覧ください。

太めの廃材を燃やして、燠を作ります。その焚火の周りには、さらなる乾燥を促すよう作品を並べます。この時、炎の近辺に向けた赤外線のセンサーは150℃ほどを示しています。

燠ができたら、広げて土器の置き場を作り、作品を並べます。土器は、煙で黒く煤けていきます。

背の高い埴輪も、上の方まですすで黒くなりました。取り囲むように周りに板を積み重ねて、最終段階への準備をします。

作品の上まで覆うように、板を渡します。あっという間に火の勢いが増しますから、手早く、そして、中の土器に当たらないように細心の注意を払いながらの作業です。この時の炎近辺の温度は500℃以上になります。

炎がおさまり、焼きあがった土器が顔を出しました。みんなきれいに焼きあがっているようです。まだまだ、熱いです。

ギャラリーの方々も、にっこり一緒に記念撮影です。一日の充実感が皆さんの顔に現れています。ちょっと国際的な記念撮影になりました。

一年の集大成、野焼き。天候に恵まれて楽しく終わることができました。今年は、温度センサーを持ってきてくれた仲間がいてこまめに計ってくれていました。そのデータは来年の野焼きに参考にしたいと思います。

追伸:焼いたのは土器だけではない!楽しみにしてるのは土器の焼き  上がりだけではない!

ニジマスの串刺しと、手前の土器でははすの実入り古代米ご飯とお汁ができています。この土器は先生が毎年持ってきて、ご飯やお汁を作ってくれる土器ですが、井戸尻の有孔鍔付き土器のレプリカで、何と、30年以上も前から使っているのだそうです。今日焼いた土器でも、煮炊きができるということですね。盛り付けてある手前右側は、見学してくれていた子の手作りで、リンゴ・ルバーブクラングルです。実はこちらも国際的。疲れた体に、ブラウンシュガーの甘みが最高の癒しでした。ご馳走様でした💛

野焼きに向けてのラストスパート

今年の制作活動は昨日で一応、一段落しました。今まで紹介してきた土器の他にもたくさんの土器が出来上がりました。ぎりぎり、昨日出来上がり、これから家で模様をきれいにしたり、乾燥を進ませたりしてと最終調整に入る土器もあります。これまで紹介してきた土器以外で、どのような作品があるかご紹介します。

雑感:今年はとても暑い夏で(去年も言ってたかな?)体調を壊した仲間も何人かいましたが、それにも負けず、先日は薪の調達、運搬、積み下ろし作業を多くの仲間ででき、何とか来週の野焼きにこぎつけることができました。10日の野焼き、怪我のないように気をつけねば。「足と心をふらつかせず、地に足をしっかりつけて火に向き合います”」私の決意でした。いつも、力を抜いた全力投球を心がけている”ヅク”がない私です。